小山駅西口から徒歩10分程にある城山公園。すぐ傍には思川が流れ、城山公園からは川の流れる様子を見ることができます。季節によっては釣りを楽しむ人、川遊びをする人の姿を見かけることも。
川が近く、そして木々のある城山公園では、様々な生き物が育まれています。
鳥のエサとなる生き物も豊富なようで、公園内を歩いていると鳥のさえずりが聞こえてきたり。
「カラスの鳴き声はよく聞こえてくるけれど、他にはどんな鳥がいるのかな」
ふとした疑問から、城山公園で人生初のバードウォッチングをしてきました。
どのような鳥が見れたのか、そもそも「面白いのか」など含めて、バードウォッチングの様子をお届けしたいと思います。
城山公園でバードウォッチング
同行していただいたのは、鈴木由清さんとご家族の方々。
由清さんは、鳥の魅力に心ひかれた内の一人で、子どもの頃から野鳥を観察してきたとのこと。
大人になった今でも、鹿沼市の自然観察会や野鳥の会(栃木支部)に所属し、鳥を観測しています。
まずは、城山公園の駐車場に集合し、由清さんから双眼鏡の使い方を教えてもらいました。
何度か練習しましたが、意図したところに焦点を合わせるのがけっこう難しい。
練習もほどほどに、いざバードウォッチングへ!
城山公園には何度も訪れたことがありますが、鳥を意識して歩くのは初めてです。
どんな鳥がいるんだろうかと、わくわくしながら公園内を歩いていきます。
耳を澄ませば鳥のさえずりが聞こえてくる?
城山公園をうろうろしながら、芝生の広場が広がる「塚田曲輪」へ向かいました。
早速、「〇〇」がいた! 「 〇〇 」の鳴き声がする! と教えてくれる由清さん。
初めて聞く鳥の名前が聞き取れないまま、「ど、どこにいるの」と慌てて双眼鏡で覗くも、なかなか姿をとらえることはできません。
同じ道を歩いているはずなのに、見えている景色、拾えている音が全然違うことを実感しました。
後から、 図鑑を広げ、飛んでいた鳥の名前を丁寧に教えてくれる由清さん。
姿や特徴、鳴き声などを知ると、「見つけたい!」という気持ちが高まっていきます。
あらためて耳を澄ませてみると、虫の鳴き声、鳥の声が聞こえてきます。
「ギィギィ」といった鳴き声や「ギャーギャー」といった鳴き声、時には「ピシシシシッ」という鳴き声が聞こえてきました。
どうやら 「ピシシシシッ」 という鳴き声は、「シジュウカラ」という鳥の鳴き声で、「集まって!」と呼び掛けていたようです。他にも危険を表す鳴き声があったり、鳴き声の組み合わせによって意味が広がったりするとのこと。面白いですね!
双眼鏡で捉えることができた鳥の姿!
30分ほど経過すると、木々しか捉えられなかった双眼鏡についに鳥の姿が…!
こんなにも鮮明に見えるのかと感動!見えるとやっぱり楽しいですね。
その後も、城山公園を散策。
「シジュウカラ」のネクタイをつけているような模様や、「コゲラ」が餌を探すために木をつつく様子を見ることができました。飛び立たずに芝生を歩き回る鳥もいて、双眼鏡でじっくりと観察することもできました。いくらでも見ていられるほど可愛らしい姿でした。
鳥を見つけるためには、鳴き声も大事ですが、飛んでいる鳥を肉眼でとらえる動体視力も重要とのこと。木に止まる瞬間や、動いた瞬間などが見えると、発見できる鳥が増えそうです。
その後も夢中になって、2時間ほど観察していました。
冬、春先がベストシーズン!
意識してみると色々な音が聞こえてくることを実感できました。
これまで、カラスの「カアカア」「ア”- ア”- 」といった音しか拾えていませんでした…。
飛んでいる鳥や鳴き声から、鳥の種類が分かってくると面白くなってきます。
今鳴いたのは「シジュウカラ」だねとか、ふわふわと飛ぶ姿を見て「カケス」だねとか、調子に乗って得たばかりの知識を話してみるのも楽しいです。
ここまで楽しめたのも。由清さんが、鳥の種類や場所を教えてくれたからこそ。
初めての人は、経験者と一緒に行くことのがお勧めです!
冬や春先になると、観察できる鳥の種類も増えるとのこと。
その時期になったら、また城山公園でバードウォッチングをしたいなと思いました。
今度やるときは、ぜひみなさんも一緒にいかがでしょうか。
鳥を見つけたときの興奮を、双眼鏡で捉えられたときに喜びを体験を一緒にできたらと思います。
聞く人によっても表現の仕方が異なると思いますので、足を運んで聞いてみてね!