祇園城通り沿いにある小さな芝生広場「まちのプロムナード」。
夜になるとレトロな雰囲気のライトが広場を照らしています。
先日この場所で、「おやま妄想会議」という名のイベントが開催されました。
その時の様子をお伝えしたいと思います!
Contents
おやま妄想会議は、想いやアイディアを一緒におもしろがる場!
おやま妄想会議は、「小山でおもしろいことをやりたい!」または「すでにやってるよ!」という人の話を聞きながら、その想いやアイデアをみんなで一緒に”おもしろがろう”というMeet upイベントです。
おもしろいことをやりたい「50人」と出会うことを目標に、2019年3月からスタート!
2021年11月までに46人が妄想を発表し、目標の50人まであと一歩のところまできています。
「自分たちが暮らす地域を、自分たちの手で楽しくしよう」と、小山で少しずつ動きが生まれはじめている一方で、「新しいことを始めたいけど、なかなか始めるきっかけが…」という人たちもいます。
妄想を応援してもらったり、アイディアを磨いたり、参加者と意気投合することで、何かを始めるきっかけが生まれるかもしれません。妄想を発表した後、行動に移し、妄想を形にした人たちもいるようです。
「小山で面白い人たちに出会うなら。小山で何か企てるなら」
おやま妄想会議は、そんな場となっています。
ライトアップされた「まちのプロムナード」に集まる参加者
まちなかの色々な場所で開催されてきた、おやま妄想会議。
今回はニシグチエリアにある「まちのプロムナード」が会場となりました。
11月中旬の夜。ライトアップされた会場に参加者が集まります。
この時期の屋外はやはり寒く、用意されたストーブを囲む人たちを見かけることも。
「まちのプロムナード」の様子は、祇園城通りを歩く人たちや、信号待ちの車からもよく見えます。
プロジェクターやスクリーンが設置されてる様子を見て、「何かやるのかな?」と気にしていた人たちもいました。
そんな、道行く人たちからも注目が集まるなか、イベントがスタート!
今回の発表者は2組、どんな妄想が発表されたのでしょうか。
妄想を振り返りたいと思います。
「空き家」を有効活用する妄想を振り返る!
発表者の菊原美里さん(株式会社StockBase)
長野県出身の菊原さんは、横浜の大学に進学後、4年生を休学して株式会社「StockBase」を友人と設立。 StockBaseでは、災害備蓄食の有効活用を主軸に寄付先のマッチングを行っています。
起業のきっかけが訪れたのは、ボランティア活動に参加したときのこと。企業で余ったカレンダーを高齢者施設に運ぶ手伝いをしたときに、「誰かにとって不要なものが他の誰かにとって欲しいものかもしれない」と、気づいたそうです。
その後、企業へのヒアリングを通して、賞味期限間際の非常食が何百箱も捨てられてしまう事実を知り、寄付先のマッチングをすることに。
かねてより菊原さんが抱いていた「人の暮らしを豊かにしたい」という想いは、StockBase の「物と想いを循環し、豊かさを分かち合える社会へ」というミッションに反映されることになりました。
「空き家の有効活用による地域活性化まちづくり」を妄想
そんな菊原さんの妄想は、「空き家の有効活用による地域活性化まちづくり」でした。
小山市地域おこし協力隊の横山さんと小山駅周辺を歩いた際に、空き家が多数あることを実感。
空き家はまちの景観を損ない、倒壊の危険性があること。さらに、空き家を駐車場として活用してしまうと、交流の機会が損なわれるといった問題点を共有しました。
空き家から何かを生み出し、地域活性につなげるにはどうしたらいいのか。
空き家の有効活用について妄想が展開されていきます。
シェアハウスやコワーキングスペース、ネイルや美容室として活用できるシェアサロン、「まちの駅思季彩館」のような地域スペースといった案を発表。さらに、それらを作る過程についても話してくれました。
「学生さんや商店街の人、空き家の所有者など、地域で暮らす人たちが一緒に取り組めると楽しそう。自分の住むまちに、自分の手がけたものが残ると、愛着のある場所になると思います。親子でコミュニケーションをとりながら参加できるDIYワークショップも開催したいです」
「物と想いを循環し、豊かさを分かち合える社会へ」という想いが、 妄想にもしっかりと反映されていました。妄想が動き始めたときには、ニシグチオヤマでも取り上げたいと思います!
「自然栽培」から広がる妄想を振り返る!
発表者の市川哲也さん(木こり農園)
生まれも育ちも小山市の市川さんは、「木こり農園」として林業と農業を営んでいます。肥料や農薬を使用しない「自然栽培」をベースに、自家採取(栽培した作物から自前でタネ採り)をしながら旬の野菜を育てています。
「木こり農園」を始める前、市川さんは車の整備士として働いていました。好きで始めた仕事でしたが、「このまま続けていいのか」と悩むこともあり、「自分は何をやりたいのだろうか」と考え直したそうです。
そんなときに、使われずに残っていたおじいちゃんの畑が目に留まります。「もっと自然に寄り添って人間らしく生きたいと考えていた」と市川さんは当時を振り返り、農業を始めることになった経緯を話してくれました。
また、「奇跡のりんご」という本から受けた影響も大きかったとのこと。本に書かれていた「自然栽培」というキーワードに興味を持ち、勉強を始めたところ、わくわくが溢れてきたといいます。
「色々な味の野菜を楽しみ、心も身体も元気になる未来」を妄想
自然栽培の大きな柱は、土づくり、ひとづくり、種づくりであり、特に種づくりが重要だといいます。栽培した野菜から種が取れるようになると、オリジナルの野菜を年々収穫できるとのこと。
「自然の中で育った野菜から種をとって未来へと繋いでいきたい」と話してくれました。
そんな市川さんは、色々な野菜を楽しみ、心も身体も元気になる未来について妄想を発表。
「みんなが自然栽培で家庭菜園を始めたら、色々な味の野菜が楽しめるようになって、心も身体も元気になっていくと思うんです。それから、『808ブルワリー』を醸造している栗原社長と一緒にオール小山の地ビールを作りたい。みんなが夢を語って、ワクワクがあふれるまちになったらいいなって思います」
自然栽培の野菜は、野菜本来の味がでてきて生命力があふれているとのこと。市川さんの育てた野菜は、まちの駅「思季彩館」や「じねんじょの里」、「どまんなかマルシェ」といったイベントで販売しています。ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
おやま妄想会議の今後の開催について
「小山で面白い人たちに出会うなら。小山で何か企てるなら」
おやま妄想会議は、そんな場です。
おやまに暮らすひと、働くひと、興味があるひとなら、誰でも参加できます。
気になる方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
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