「いいとこ教え隊おやま」の生みの親から学ぶ!実は深い歴史が小山にはある!

2021年3月25日にニシグチオヤマの運営メンバーと小山市都市整備部まちづくり推進課の担当職員で、小山の歴史についての勉強会を開催しました。講師をお願いしたのは「いいとこ教え隊」の生みの親の大島先生。

大島先生からは、小山の歴史だけでなく小山の土地からみる場所の優位性や「こうなるともっといいのでは?」という今後のお話を交えて、2時間たっぷりとお話をいただきました。

本記事では、勉強会に参加して学んだことを簡単に紹介します!

大島先生について 小山のガイドをしていて想うこと

お話を伺ったのは、小山歴史研究会の大島満雄先生。

大島満雄先生

大島先生は、いいとこ教え隊の生みの親の一人です。

「いいとこ教え隊」とは?まちなかボランティアガイドが小山の歴史や文化などの史跡をガイドをしてくれるガイドツアー。事前の申込みが必要ですが、料金は無料です。

「いいとこ教えたいおやま」のツアーに参加したときの記事はこちら

「いいとこ教え隊」として小山市でガイドをつとめている大島先生は、小山市の印象について以下のことを感じているそうです。

  • 近代的であること
  • 街の雰囲気が明るい
  • ロケーションが抜群!
    • 新幹線が停車する、首都圏へのアクセスもいい
  • 道と川の歴史がある
    • 中世には鎌倉街道、日光街道、奥大道が通っていた
    • 江戸時代には思川から江戸川への水路を利用

また、大島先生を中心に「いいとこ教え隊」では、「西口を歩こう」というマップも作成されています。

いいとこ教え隊がつくった「西口を歩こう」MAP

土地からみる小山・位置の優位性はすばらしい!鉄道の歴史なども

断面で小山を見てみる

まずは、小山の土地の断面図で捉えて、小山市がどのような場所なのかを教えていただきました。

▽小山市の土地の特徴 

小山市の土地の特徴

思川より西側は水田、東側は大地になっています。東側は、明治時代に用水を引くことで豊かな土地になりました。

このように断面でみるとわかりやすいですね!

思川を挟んで、右側と左側では景色が違うということは感じていましたが、納得です。

豊かな水田地帯に、街道と鉄道の交通の要所、工場誘致の候補になる土地がそろっていたことが、現在の工業都市として発展した小山の特徴の1つですね。

鉄道開通と小山

小山市が交通の拠点として発展する基礎を築いた新幹線と東北本線。

東北本線開通にあたり、小山市を通る現在のルートの他にも別案(熊谷→足利→佐野を通るルート)もありました。しかし、別案は工事期間がかかり、敷設費も高くなることから、現在の小山市を通るルートに決定したそうです。

昭和30年代の工場誘致でも小山は大きく発展しました。

鉄道開通とルートが小山市の発展に大きく貢献したことは間違いない事実ですね。

なにもない?見えるものだけが歴史ではない!歴史が深い小山市

近郊の町と比べても実は圧倒的に中世時代からの古い歴史が残る小山市。

歴史的な建物や町並みなど、わかりやすい歴史の跡が実際に目に見えないから「小山にはなにもない」と感じている人が多いと、大島先生はおっしゃっていました。

例えば、隣りにある栃木市。

栃木市 巴波川

街を歩くと、古くからの建物が残り、いかにも歴史を感じられる情緒があります。江戸時代後半の歴史が色濃く残っています。

対して小山市の歴史の中心の1つは、江戸時代だけでなく、さらにさかのぼる平安・鎌倉・南北朝と中世の時代です。

大島先生作成の小山氏の中世略年表より

中世時代にこれだけの歴史があり記録が残っているのはとても誇れることです。「なにもない」ではなく、見えづらいから気づかない・わからないというのが現状

城山公園の祗園城跡や小山総合公園にある鷲城跡、中久喜にある中久喜城跡などは、中世小山氏の歴史を感じることができる場所の1つです。

▽中世小山氏の居城の1つ祗園城(城山公園)

城山公園は中世小山氏の居城の一つ

中世の城が現存しているのは、保存のために先人の努力・協力があったことも教えていただきました。明治から昭和初期の時代に開発されずに、残っているのは素晴らしいことだとか。

知ってから巡るとまた違う風景も見えてきそうです。

こうなるともっといいのでは?

大島先生は最後に小山市の街なかの理想ついて、以下のことをおっしゃていました。

  • 行きたくなる場所をつくりたい…城山公園の再整備や思川での利活用が良い取り組み。目的地になりこれから賑わうのでは?
  • 街中にベンチをもっと置きたい…テラスオヤマやまちのプロムナードのような場作りが大切
  • 発信することが大切!
  • 城山公園は公園だけでなく、国指定の史跡でもある。訪れた人が価値がわかるように、国指定史跡・祇園城跡のわかりやすい案内板があるといい

ニシグチオヤマをはじめ、現在進められている城山公園の再整備の計画などが、大島先生が描く理想の未来と近づいてきていることを感じます。

さいごに 小山市の歴史は深い!

小山には、他のもの・他の人を受け入れる寛容な文化があるという大島先生の言葉が印象的でした。実際に、小山市は毎年約1万人もの人が新しく移り住んでいます。

自分を始め、新しく移り住んだ人を受け入れる文化は、今にも引き継がれていると実感しています。寛容でオープンな文化だからこそできるチャンスがあるのもそのとおりでしょう。

小山市に住む人全員に知ってほしいのは「小山の歴史は実はすごい!」ということ。

例えば、木を切ったら700年前の城が出てきたという祗園城もしかり。

「昔のことも。今のことも。」

ニシグチオヤマを通して、知ることのきっかけをつくれたら嬉しいです。

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