小山駅西口から右手に緩やかにカーブを描いている道「みつわ通り」。レトロな街灯がおしゃれで、通学で利用する学生も多い道です。
本記事では、時代ともに移り変わってきたみつわ通りの様子を紹介します。
「みつわ通り」とは? 小山駅西口から伸びる通り
JR小山駅西口を出て、右手に緩やかにカーブを描いている道が「みつわ通り」です。車は駅側から一方通行の通りですよ。
▽ガス灯のモニュメントがみつわ通り入り口の目印。
通り沿いには、居酒屋やブティック、カラオケスナックなど、昔から続くお店が並んでいます。街灯がおしゃれですてきな雰囲気。電柱は片側にしかありません。
通りは、何年もシャッターが閉まっている店舗も多く、少しさみしい印象は否めません。
ところが、通りの少し寂しい雰囲気とは異なり、通りを眺めていると意外と多くの人が行き来していることに気が付きます。
自転車の高校生や、サラリーマン、友人とおしゃべりしながら歩いていく大学生。さらに、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが立ち話する様子も見られます。みつわ通りは朝から晩まで人通りが絶えないほど、多くの人が利用している道でもあります。
▽みつわ通りを上空から撮影
みつわ通り商店街・かつては活気に満ち溢れていた通り!
ここで少し時代を巻き戻し、昔のみつわ通りの様子を覗いてみましょう。
みつわ通りで商売をしてきた人の話を伺うと、かつてのみつわ通り商店街はとても活気に満ちあふれていました。
小山駅の近くに工場があり、工場へ務める人々も多く利用していました。戦後の復興を支えてきた小山市の中心の商店街として栄えていた通りです。
▽お祭りの様子。仮装パレードに「みつわ通り商店街」として参加しています。(年代不詳)
▽90年代の様子。ネオンが多く輝き、今よりも賑わっている様子が伺えます。
現在のみつわ通りにも、かつての賑わいの様子が伺えます。うっすらと文字が見える「はとや」の看板。
「はとや」さんは今は営業していませんが、かつては、落花生を販売していたそうです。
近年は、郊外への大型店舗の進出やモータリゼーションが進み、駅前の商店街は少しずつ活気を失っていきました。
シャッターが閉まっているお店が多いのは、利用者の減少だけでなく、跡継ぎの問題もあるようです。
現在のみつわ通り おしゃれなバーやお肉屋さん、空き家をリノベした活用も!
かつての様子から現在の様子へ。少し寂しい印象を受けるかもしれませんが、今のみつわ通りに賑わいがまったくないというわけではありません。
外観もおしゃれなBar 「Reversi」や当時から営業を続けているブティック「白ばら」さん。夜になれば、スナックからは歌声が聞こえてきます。
清潔感のある店内で本格的なカレーが食べられるROYAL CURRY SHOP(ロイヤルカレーショップ)もおすすめです。
通りを進むと創業100年を超える酒屋さん「大津屋酒店」。隣にあるのは昔ながらのお肉屋さん「松嶋精肉店」。
メンチカツやコロッケを食べ歩きすることもできますよ。
最近では、人気焼肉店の「うしやのせがれ」の姉妹店「うしやのこせがれ」が2021年11月にオープンしています。
さらに、みつわ通り沿いを歩いていくと、話題のパフェ缶の自動販売機もあります。フォトスポットもあり、パフェ缶を求める人や撮影する様子が見られます。
▽かつて洋服店で3年近く空き店舗となっていた建物をリノベーション。新しくオープンしたコワーキングスペースSEKEN。
実際に歩くと、見えてくる風景や景色があります。
ニシグチオヤマ主催のイベント「ニシグチカメラ」では、みつわ通りから祇園城通り、城山公園をカメラ片手に街歩き。参加者それぞれの視点で町の魅力を再発見しました。
▽ニシグチカメラの参加者が撮影したみつわ通りの一枚。
▽御殿町商店会主催のイベント「サンタウォーク」では、たくさんのサンタさんがみつわ通りを歩きました。
小山駅西口から続くみつわ通り。
時代とともに様子は移り変わってきましたが、お散歩がてらのんびりと散策してみると、新しい発見だけでなく、どこか懐かしく感じる発見もあるかもしれません。
▽道の歴史と変化を振り返るシリーズ「祇園城通り」編はこちら
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